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  ◆がんじゅう沖縄 Vol.35 [2011/1/11]◆     ☆☆☆☆
                         ★★★★
    沖縄産業保健推進センター発行      ★☆★★☆
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  ==目 次====================== 
 1.はじめに
 2.職場における肝炎ウイルス感染に関する留意事項
 3.有機溶剤の種類と使用状況を把握してみよう!
 4.二次健康診断等給付制度について
 5.産業保健関係情報について
 6.センターだより
 7.編集後記  
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                            はじめに 
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   おけましておめでとうございます。
  年末年始は、いかがお過ごしだったでしょうか。
     お正月の初詣は、例年、午前中に行くと並ぶことなく、参拝でき
  ることが多いようです。今年も元日の午前9時頃初詣をしたら、並
  ぶことなく参拝できました。寒かったお正月を少しでも早起きした
  御褒美だと思っています。
   もう、今年も10日過ぎてしまいました。今月中旬には、早くも
  桜祭りがはじまり、本島周辺や慶良間海域にはザトウクジラがやっ
  てきます。2月からはプロ野球キャンプが始まり、3月には海開き
  が行われる地域もあります。
   行事だけを見ていると、本当に季節は冬なのだろうかと思ってし
  まいます。
   天気が良い休日には、いろいろなイベントに足を運び、体を動か
  してみましょう。  
 ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆ 
         職場における肝炎ウイルス感染に関する留意事項   
 ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆  
   ウイルス性肝炎は、通常の業務において労働者が感染したり、他の
  労働者へ感染させたりすることは考えられません。基本的には就業に
  当たっての問題はありませんが、一方でウイルス性肝炎の早期発見・
  早期治療を推進するとともに、感染者に対する適切な対応を図る必要
  もあります。
   厳しい雇用情勢が続いていますが、採用選考に当たっての留意事項、
  感染が解雇理由にならないこと、労働安全衛生法に基づく雇入れ時や
  定期健康診断時の肝炎ウイルス検査受診への配慮が以下のリーフレッ
  トに記載されています。   
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/0502-1.html    ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆ 
       有機溶剤の種類と使用状況を把握してみよう! 
 ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆  
   昨年、ある事業場から衣装の染み抜きとして使用している溶剤に第1
  種有機溶剤等に該当するトリクロルエチレンが、含まれていることが
  わかり、健康管理面での御相談がありました。有機溶剤中毒予防規則
  の適用を受ける有機溶剤は、脱脂洗浄剤、塗料、シンナー、接着剤、
  等に使われていることがありますが、職員が規制を受ける有機溶剤と
  認識せずに使っているケースもあります。事業場内に溶剤がありまし
  たら一度容器に張られているラベルをご確認ください。
   有機溶剤中毒予防規則第1条の定義では、第1種有機溶剤等から第
  3種有機溶剤等まで区分し5%を超えて含有する有機溶剤含有物を適
  用の対象としています。第1種有機溶剤等から第3種有機溶剤等の区
  分の考え方は、例を挙げれば次のとおりです。 
  1.第1種有機溶剤等・・・6%、第2種有機溶剤等・・・20%
    第3種有機溶剤等・・・30%を含む溶剤    
    第1種有機溶剤等に区分・・・第1種有機溶剤等だけで5%を超
                  えているため。 
  2.第1種有機溶剤等・・・3%、第2種有機溶剤等・・・3%
    第3種有機溶剤等・・・50%を含む溶剤    
    第2種有機溶剤等に区分・・・第1種有機溶剤等に第2種有機溶
                  剤等を加えた時点で5%を超えて
                  いるため。 
  3.第3種有機溶剤等のも同じ考え方であり、第1種有機溶剤等から
    第3種有機溶剤等が含まれている混合物の場合、全てを加えた時
    点で含有率が5%を超えれば該当します。 
    一方、第1種有機溶剤等から第3種有機溶剤等が合計で5%含ま
   れていたとしても、(例えば、1種3%、2種1%、3種1%)こ
   の法令の適用はありません。(「5%を超える」とは「5%」を含
   まないため) 
    ただし、この考え方がわからなくても、有機溶剤等であれば、ほ
   ぼ全ての溶剤の容器に成分や第1種有機溶剤等から第3種有機溶剤
   等の該当区分などが表示されていますので確認してみましょう。
    該当区分によって、作業環境管理、作業管理、健康管理等への対
   応が異なってきます。  
 ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆ 
         二次健康診断等給付制度について 
 ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆  
   二次健康診断等給付は、労働安全衛生法に基づく定期健康診断等の
  うち、直近のものにおいて「過労死」等、業務上の事由による脳血管 
  疾患及び心臓疾患の発症に関する血圧等の項目について異常の所見が
  認められる場合に、労働者の請求に基づき、二次健康診断及び特定保
  健指導を給付する制度です。 
 ● 二次健康診断等給付を受けるための要件 
  1.一次健康診断の結果において、①血圧検査②血中脂質検査③血糖
   検査④BMIの4つの検査について異常の所見があるとされた方 
  2.上記①~④の検査項目において一部又は全部において異常なしの
   所見と診断された場合であっても、就業環境等を総合的に勘案し、
   異常の所見が認められると産業医等から診断された方  
 ● 二次健康診断等給付の内容 
    空腹時血中脂質検査等6項目の二次健康診断と栄養指導等3項目
   の特定保健指導が給付されます。 
 ● 二次健康診断等給付の請求方法 
    二次健康診断等給付を受けようとする労働者の方は、二次健康診
   断等給付請求書に必要事項を記入し事業主の証明を受け、一次健康
   診断の結果を証明することができる書類を添付した上で、請求書を
   二次健康診断等給付医療機関を経由して沖縄労働局長に提出して下
   さい。 
 ● 二次健康診断等給付の請求に当たっての注意事項 
  1.一次健康診断を受診した日から3カ月以内に請求する必要があり
    ます。
  2.1年度に1回のみ受けることができます。
  3.沖縄労働局長が指定した二次健診等給付医療機関のみで受けるこ
    とができます。 
   さらに、詳細については、沖縄労働局又は最寄の労働基準監督署へ
  お尋ね下さい。  
   沖縄労働局 労働基準部 労災補償課
   電話 098-868-3559  
 ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆ 
            産業保健関係情報について 
 ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆  
 ● 変異原性が認められた化学物質の取扱いについて
  平成22年11月30日付で、厚生労働省労働基準局長より、「変異原性が認
  められた化学物質の取扱いについて」が都道府県労働局長あて発出され
  ました。
   (厚生労働省安全衛生部化学物質対策課)   
http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-51/hor1-51-39-1-0.htm  ● 石綿分析技術の評価事業:認定分析技術者、石綿含有建材中の石綿含有
  等分析機関一覧
   石綿分析技術の評価事業における認定分析技術者(A~Cランク)及び石綿
  含有建材中の石綿含有等分析機関一覧が更新されました。
  (日本作業環境測定協会)   
http://www.jawe.or.jp/jigyou/seido-s/ishiwata/index.html#cross  ● 新型インフルエンザに関する報道発表資料   
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=159143   ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆ 
                センターだより 
 ◆―――――――――――――――――――――――――――――――◆ 
 ■産業医研修 
 ●日 時:1/26(水)18:30-20:30
   場 所:産業支援センター304
   テーマ:メンタルヘルス産業医学事例検討会 Ⅱ(実地)
  講 師:山本 和儀(メンタルヘルス相談員) 
 ■保健師・看護師研修 
 ●日時:2/8(火)14:00-15:30
   場 所:産業支援センター710(当センター研修室)
   テーマ:沖縄県の指標からみた衛生管理
   講 師:伊波 恒雄(産業医学相談員) 
 ■衛生管理者等研修 
 ●日時:1/24(月)14:00-15:30
   場 所:産業支援センター710(当センター研修室)
   テーマ:メタボリックシンドローム対策と特定健診・特定保健指導
   講 師:青木 一雄(産業医学相談員) 
 ●日時:1/25(火)15:00-16:30
   場 所:産業支援センター710(当センター研修室)
   テーマ:職場の労働衛生事例検討(メンタルヘルス編)
  講 師:宇野 司(産業医学相談員) 
 ●日時:2/1(火)15:00-16:30
   場 所:産業支援センター710(当センター研修室)
   テーマ:職場におけるパワーハラスメント対策の重要性
  講 師:竹下 小夜子(メンタルヘルス相談員) 
 ■職種を問わない研修 
 ●日 時:1/12(水)13:30-15:00
   場 所:産業支援センター710(当センター研修室)
   テーマ:冬場職場でみられる感染症
   講 師:平山 良克(産業医学相談員) 
 ●日時:1/27(木)14:00-15:30
   場 所:産業支援センター710(当センター研修室)
   テーマ:ダイオキシン類の基礎知識と毒性について
   講 師:新里 隆男(労働衛生工学相談員) 
  ※なお、研修内容につきましては一部HPで紹介しております。
   当センターでは、産業保健に関するご相談や各種研修会等を
  行っておりますので下記までお問合せください。                              
 ● 産業保健モニター募集について 
  ■募集人員                                   
   産業医、産業看護職・保健師、労務担当者、衛生管理者等各職種
   3名程度    
  ■産業保健モニターの仕事内容 
   当センターが実施する各業務について、具体的なご意見やご要望
   等を記入して頂きます。 
  ■調査実施時期及び方法 
   平成23年1月~2月頃にかけて調査を実施します。
   様式については、当センターより(産業保健モニター調査票)を
   送付いたします。
   調査票が届きましたら、ご意見、ご要望を記入の上、当センター
   宛返送して下さい。    
  ■謝金
   5000円(1人当たり)をお支払いたします。  
 ========================【編集後記】============================  
   今年度もメンタルヘルス関連の御相談は多く寄せられており、ほとん
  どの事業場が、それらの対策をどのように取り組んだら良いかわからな
  いというものですが、そのような相談の中で、上司のパワハラのような
  行為で抑うつ気味の職員が何人かいるようなお話を聴くこともあります。
   職場のパワーハラスメント対策もメンタルヘルス対策の一環だと思い
  ますが、今まで、当センターでは、研修テーマとして取り上げたことが
  ありませんでした。2月1日(火)の衛生管理者研修は、当センターで
  はじめて行う「パワーハラスメント対策」の研修です。多くの方の参加
  をお待ちしています。